有働眞理子研究室 〜ことばの学びと身体性〜

HOME > 研究概要 > 研究助成金一覧

採択していただいた研究助成金一覧

【科学研究費補助金 基盤研究(C)】他の枠で、特別支援教育分野の高野美由紀先生と協力関係を築きながら、障害を持った子供達の対話能力発達のお手伝いになるような研究を目指してきました。以下がその経緯です。


● 平成16年度〜平成16年度 課題番号:16530436
研究課題:
「オノマトペにおける言語・認知発達と教育および療育効果の実証的研究」
研究代表者:石橋尚子、研究分担者:丹野眞智俊、有働眞理子、平成18年度高野美由紀

 韓国におけるオノマトペ教育の実態調査、教育関連資料(学校要覧など)や授業の映像資料の記録起し及び翻訳、日本の養護学校観察調査を実施し、成果発表を行いました。


● 平成20年度〜平成22年度 課題番号:20520357
研究課題:
「対話能力発達における身体性表現の役割―言葉と体と音楽が出会うところ―」
研究代表者:有働眞理子、研究分担者:高野美由紀

 特別支援学校の授業観察時に収録した映像資料を基に、オノマトペ的表現が多用されている対話現象から特徴的な現象を取り出し、音声分析及び身体動作(ジェスチャー)分析を行い、身体性表現と音声特徴の関連性について質的分析を試みました。


● 平成21年度〜平成23年度 課題番号:21610012
研究課題:「特性に応じた対話環境を重視した障害児支援」
研究代表者:高野美由紀、研究分担者:有働眞理子


 オノマトペ表現の教育支援的効果について、教育的行為の概念カテゴリー化を進めました。


● 平成23年度〜平成25年度 課題番号:23520462
研究課題:「対話困難の解決に貢献するオノマトペの運用と表現について」
研究代表者:有働眞理子、研究分担者:高野美由紀

オノマトペと身体・音声表現との関連について、特別支援学校の言語教育・音楽療法の授業観察を通して考察し、平成24年度にはオノマトペを活用した特別支援教材DVDを作成しました。


● 平成24年度〜平成26年度 課題番号:24531245
研究課題:
「重度重複障害を持つ子どもの参加を支える相互的コミュニケーションと支援」
研究代表者:高野美由紀、研究分担者:有働眞理子
 特別支援教育の具体的な支援方法開発を目指して、教室での教師と児童の関わりの様子を観察分析した上で、英国のコミュニケーション教育事情を調査し、有益な支援方法を国内での活用する可能性の道をつけました。


●平成26年度〜平成28年度 課題番号:26370484
研究課題:知的障害児・者の音楽的活動の場に見る発話の音楽性と対話活性化の関係
研究代表者:有働眞理子、研究分担者:高野美由紀
連携研究者:沼田里衣

 知的障害児・者のQOL向上を叶えつつ、対話能力を緩やかに発達させていくためには、対話環境として音楽的な要素が大変重要な意味を持つと、先行研究において確認されたため、音楽を取り入れた活動の場の対話状況をさらに詳しく研究しています。


科学研究費補助金の他に、次のような民間助成金のお世話にもなりました。

【2006年度第2回博報「ことばと文化・教育」研究助成】((財)博報児童教育振興会)
助成番号:06−B−0028(助成期間は平成19年度)
研究代表者:有働眞理子、共同研究者:高野美由紀
研究タイトル:「オノマトペ表現が促進する知的障害児の対話表出」

 オノマトペ的表現が知的障害児の対話行動にどのように関与するのかについて、養護学校の他、観察対象を余暇活動にも広げ、音楽療法の実践場面(即興音楽演奏活動)を観察し、身体性表現や音声表出との関連性を調査した。