有働眞理子研究室 〜ことばの学びと身体性〜

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表現コミュニケーション;英語表現実践(2年生)

 音声情報・視覚情報を多用し,かつ身体表現を駆使して,英語の基本的な発音と文法の力をつけることを目的とする。日本語の音との違いをきちんと説明しながら、しっかり発音練習を行い、そのうえで歌や台詞を表現する努力を行う。
 特に、英語の寸劇を作成し、実演する中で、言葉の知識と対話能力が直結していることを学ぶことも重要な目標とする。脚本作成から演出までの間に、総合的な英語能力とはどのようなものであるか、自ら会得してほしい。

(1)CDによる英語の歌を聞き取ったり,振り付けをして歌ったりする基礎訓練をまず行う。その際、英語の発音についての基本的な知識も学ぶ。具体的には、音節構造や英語の音韻体系,そしてリズムについての一般的な規則を学ぶ。

(2)プチミュージカルを自主制作し、発表する。脚本作成の過程で、文法知識の対話性について、真に実践的な英語の知識がどのようなものであるかを、グループ学習の中で議論をしながら学ぶ。

(3)作品発表を複数回行って、相互評価、振り返りを行う。脚本製作や演出・演技については適宜指導する。

 小学校で表現力を駆使して英語活動の授業を実施しなくてはならない皆さんには、正しい発音で英語の歌を歌ったり、簡単な台詞を表現力豊かに言えるようになることは、必須の技術です。小学生は教師の音声表現を鋭く観察します。頑張りましょう。

学部1年生英語クラスの歌実演事例

専門科目(免許必修)英語学概論(3年生)

 英語についての知識を基礎から学ぶ授業です。英語で書かれた文法書を読んで、英語についての基礎知識を理解し、文法知識に基づいて適切な英文解釈ができるようになることを目指します。
 『英語学基礎論』(谷明信先生担当)とペアで合わせると、良質の文法書1冊全体を読破することになり、教員として必要な英語の知識を学ぶことができます。

英語で書かれた教科書を理解し、文法知識を理解します。説明を読んで理解し、例文の意味を吟味・解釈し、練習問題を解きます。英語がわからないから英文法を学ぶ、というような高校生レベルまでの英文法ではなく、高校までで英語の基礎力がついている人が、言語学的に良質の文法書を読むことにより、より力がついて、生徒に教える力がつく、というような授業を指向しますので、授業履修までに高校卒業程度の英語を復習しておいて下さい。

教科書:基礎演習として用います。
 Rodney Huddleston and Geoffrey K. Pullum (2005) A Student's Introduction to English Grammar,  Cambridge University Press.
 英英学習辞典(Longman, OALDなど)必携です。

専門科目 英語学特論(3年生)

 コミュニケーション重視、外国語活動重視の英語教育の流れにもかかわらず、音声教育の課題は山積している。音声学や音韻論の基礎的な素養を持たずに、発音指導や音声情報の仕組みを子どもたちに教えることはできない。
 本授業では、音声規則体系を文法の一部として組み込み、発話表現の音声形式が正しく表現できるようになること、さらに、発音指導の基礎的な素養を得ることが目標である。
 音声指導がますます重要視される中、児童・生徒の聴覚能力に安易に依存しない自己開発の姿勢が望まれる。授業中マイクを活用して発音技能の研鑽も行う。

教科書:Carr, P. (2013) English Phonetics and Phonology : An Introduction, Wiley-Blackwell.
副教材:川越いつえ『英語の音声を科学する』大修館。。

時間割(平成27年度)

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